「離婚しても本当にやっていけるの?」
夜勤明けの帰り道、ふとスマホで「看護師 離婚率」と検索したことはありませんか?
これ私の話です。。。
毎日の仕事に追われながら、家に帰っても心の休まる場所がない。夫とのすれ違いは日を追うごとに深まり、いつしかモラハラのような言葉が心を突き刺すようになった──。
そんな毎日の中で、「このままの生活を続けて、本当に幸せになれるの?」
「もし離婚したら、私ひとりで子どもを育てていけるの?」と、自問自答を繰り返していませんか?
私自身、夫のモラハラに限界を感じ、別居を経験しました。
占いや相談窓口、支援制度など、頼れるものはすべて調べ、ようやく今があります。
この記事では
なぜ看護師は離婚率が高いのか?
離婚前に知っておくべき制度と支援とは?
モラハラとどう向き合えばいい?
離婚後の現実的な生活設計と働き方は?
おまけ 占いについて私が感じたこと。
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離婚率が高い看護師が見直したい、夫婦関係のズレと向き合い方 – さくら|7転び8起きナース
看護師はなぜ離婚率が高いのか?その背景にある5つの現実
看護師の離婚率は、一般の女性よりも高いという統計が存在します。 実際、職業別の離婚率を見ても、看護師や介護職など、ケアに関わる職種は上位に入ることが多いです。
1. 不規則な勤務形態によるすれ違い
夜勤・早番・遅番などシフトが不規則で、配偶者との生活リズムが合いにくく、会話やふれあいが減ることで、心の距離が広がります。
2. 家事・育児の負担の偏り
仕事がハードにも関わらず、「看護師なんだから体力あるでしょ?」と家庭内での配慮がないと、精神的にも限界に近づきます。
3. 心と体の疲弊から生まれる孤独感
看護師は患者の命を預かる責任感ある仕事。緊張の連続で、帰宅後くらいは安心したいのに、それすら叶わない現実がつらいのです。
4. 経済的に自立しやすい職業
日本女性の平均年収より高く、また就職先も多いため、「経済的には1人でも大丈夫」と思えることが、離婚へのハードルを下げます。
5. 転職しやすく、キャリアの選択肢も豊富
クリニック、訪問看護、健診センターなど、日勤のみの職場や週3回勤務など柔軟な働き方が可能。環境を変える選択肢が多いことが、決断の後押しになる場合も。
離婚してもやっていける?支えてくれる6つの制度
離婚後の生活に不安を抱く方にとって、支援制度の存在は心強い味方です。ここでは、特に看護師として働きながら子育てをしていくうえで知っておきたい、6つの代表的な制度を紹介します。
1. 児童扶養手当(こども家庭庁)
- 月最大:45,500円(第1子)+第2子以降加算あり
- 所得制限あり(看護師の常勤だと満額支給は難しいが、一部支給対象の可能性あり)
- 自治体によって支給額や支給基準が異なるため、各自治体の窓口での確認が必須
- 支給は申請制。離婚後すぐに手続きをすることで早めの受給につながります
2. 児童手当(こども家庭庁)
- 0~3歳未満:15,000円/月
- 3歳~小学生:10,000円/月(第3子以降は15,000円)
- 中学生:10,000円/月
- 所得制限あり(世帯年収に応じて金額が変動します)
- 離婚後は「世帯主の変更」によって支給者が変わる場合もあるため、早めの届出が大切です
3. 保育料の減免制度(こども家庭庁)
- ひとり親世帯は保育料の大幅減額や完全無償化の対象になるケースが多い
- 夜勤や不規則勤務に対応した保育園(夜間保育)もあり、看護師にとっては非常に助かる制度
- 自治体により適用範囲・減免率が異なるため、詳細は必ず確認を
- 保育園選びの際にも自治体の保育課で相談を行うとスムーズです
4. ひとり親家庭医療費助成制度(東京都例)
- 子どもの通院・入院などの医療費が実質無料になる制度(所得条件あり)
- 対象はひとり親世帯の児童と、その保護者
- 自治体ごとに名称や制度内容は異なるが、全国の多くの自治体で実施
- 子どもが持病を抱えている場合など、非常に大きな支援になる制度
5. 住居確保給付金(厚労省)
- 離職や離婚により住まいを失う可能性がある場合、家賃相当額を自治体が一定期間負担
- 支給は原則3か月間(最長9か月まで延長可能)
- 支給条件には求職活動の実施や収入の上限などがあるため、窓口での事前確認が重要
- 民間住宅の入居時にも活用できるケースあり、引越しを伴う離婚に心強い制度です
6. 教育訓練給付制度(厚労省)
- 離婚後の再スタートやキャリアチェンジに活用できる給付制度
- 指定講座(通信・通学)に受講し条件を満たすと、受講料の20~70%が支給対象に
- 「専門実践教育訓練給付金」では、年間最大112万円(交通費・教材費含む)までの支給も可能
- 看護師から医療事務、訪問看護、カウンセラーなどへのスキルアップに適しており、将来的な収入安定を支えます

モラハラとどう向き合えばいい?
モラハラ(モラルハラスメント)は、言葉や態度による精神的な暴力であり、見えにくい分、非常に深刻なダメージを心に与えます。
私自身、相手の態度が「ちょっと冷たいな」と思うところから始まり、次第に人格否定のような言葉や無視が増えていきました。
「あなたが悪い」「そんなことで怒るなんておかしい」と言われるたびに、「自分が悪いのかも」と思ってしまう──。
でも、もし今この記事を読んでいるあなたが、「これはおかしい」と少しでも思っているのなら、それは“正常な感覚”です。この違和感を大事にしてください。
モラハラに気づくためのサイン
- 無視される、会話が一方通行になる
- 自分の気持ちを否定される、責められる
- 経済的な制限を受けている(お金を自由に使わせてもらえない)
- 誰かに相談しようとすると「お前が悪い」と言われる
モラハラは、第三者に相談することで初めて「それはおかしい」と認識できることも多いです。
相談できる窓口
- 配偶者暴力相談支援センター(内閣府)
- DV相談+(厚労省)
- 地元の女性センターや市役所の相談窓口
一度でいいから、誰かに「こんなこと言われた」と話してみてください。
“話すこと”は、“放すこと”につながります。
あなたの感覚は、間違っていません離婚後の生活設計と働き方──看護師だからこその選択肢も
離婚後の生活を考えるうえで大切なのは、感情ではなく「現実的な備え」です。 経済面・住まい・働き方──これらを1つずつクリアにしていくことで、「ひとりでも生きていける」という実感が持てるようになります。
離婚後の現実的な生活設計と働き方は?
1. お金の不安を減らす:収入と支出の棚卸し
- 現在の収入(給与・手当)と固定費(家賃・光熱費・保険など)を一度書き出してみましょう。
- 離婚後、児童扶養手当や保育料の減免、医療費助成などが活用できるかも確認を。
- 児童手当や養育費などの収入見込みも含めて計画を立てると、将来像が見えやすくなります。
2. 住まいをどうするか:実家?賃貸?
- 実家に戻るという選択肢があるなら、経済的には大きな支えになります。
- ただし、親の介護が始まる可能性や、生活スタイルの違いからストレスになることもあるため、冷静に判断を。
- 賃貸の場合、「住居確保給付金」などの制度を活用すれば、初期費用の負担を軽減できます。
3. 看護師としての働き方を見直す
- 常勤+夜勤は、体力的にも育児との両立にも限界があります。
- 訪問看護、クリニック、健診センターなど、日勤のみや週3勤務の求人も多数。
- 「子どもが小さいうちはパート」「中学入学後に常勤復帰」など、段階的な働き方も可能。
- 教育訓練給付制度を活用すれば、キャリアチェンジも視野に入ります。
4. 頼れる人や制度を「使う勇気」を持つ
- 「母子家庭になっても、全部自分で何とかしなきゃ」と思い込まないでください。
- 家族・友人・行政支援・看護師同士のネットワークなど、使えるものは遠慮せず使っていいのです。私は、友人の存在がすごく大きかったです。
“準備がある”というだけで、未来への不安は確実に減ります。 離婚後も、あなたとお子さんが安心して暮らしていけるように──。
などを、経験者の視点と正確な情報に基づいてお届けします。
離婚を決断するかどうかは、誰にも強制できません。でも、“知ること”であなたの未来に選択肢が増えるのは間違いありません。
「今すぐ離婚しないけど、備えておきたい」そんなあなたのための記事です。
★おまけ★ 占い・他人の意見より、自分の心の声を信じて

私も、離婚を考えた時に何人かの占い師に会いました。 「あなたは離婚したほうがいい」「未来にはいい出会いがある」…そんな言葉を聞いて、心がふっと軽くなったこともあります。
つらい日々の中で、「あなたの未来は明るいですよ」と優しく言ってくれる存在に、救われた気がしたのです。
けれど、今だからこそ冷静に言えるのは──
占いは“あなたが聞きたい言葉”をくれるだけで、人生の責任までは取ってくれません。
一時的に背中を押してくれることもありますが、人生の大きな分岐点で必要なのは、 占いの結果よりも、自分の中にある「違和感」や「本音」に耳を傾けることだと私は思います。
占いに頼りたくなるのは、誰かに「その選択でいいんだよ」と肯定してほしいから。 でも、本当はあなた自身が「これでいい」と納得できることが一番大切なんです。
人生の大きな決断をするとき、本当に必要なのは、
- あなた自身の本音や価値観
- 信頼できる親や友人の率直な意見
- 感情に流されない冷静な視点と具体的な情報
焦って決めないでください。周りがどう言うかよりも、あなたがどうしたいのか。 「本当はどう生きたいのか」を、自分に問いかける時間を大切にしてほしいのです。
占いは、人生の選択肢の“参考”にはなっても、舵を取るのはあくまであなた。 その強さを信じてください。
最後に──「知っていたから怖くなかった」と言えるように
離婚は人生における大きな決断であり、「して終わり」ではなく、「してから始まる」ものでもあります。
悩み、揺れ、時に後悔することもあるかもしれません。でも、知識と準備があるだけで、不安は確実に小さくなります。
看護師という仕事は、あなた自身が思っている以上に社会に必要とされていて、離婚後の生活にも活かせるスキルがたくさんあります。
この記事を読んで、「まだ離婚はしないけど、備えておこう」と思えたなら、それは“もう前に進み始めている証拠”です。
どんな選択をしても、あなたとあなたの子どもが幸せであること。 それを願って、この記事を締めくくります。
どうか、あなたが「知っていたから怖くなかった」と言える日が来ますように。
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